テサロニケ人への手紙第一4章13-18節までを読みましょう。
4章に入ると、パウロ一行がテサロニケの聖徒たちに向けて、願いかつ勧めたことが記されます。
・不品行を慎み、神の召しに応じ、きよくなること
・兄弟愛の実践(すでにそうしているが、ますますそうしてほしい)
・主の再臨と携挙についての知識
今回はとくに13,14節を味わいます。
4:13 兄弟たちよ。眠っている人々については、無知でいてもらいたくない。望みを持たない外の人々のように、あなたがたが悲しむことのないためである。
4:14 わたしたちが信じているように、イエスが死んで復活されたからには、同様に神はイエスにあって眠っている人々をも、イエスと一緒に導き出して下さるであろう。
用語の説明
再臨 イエス様が再び来られること。(天にあげられたイエス様が、もう一度地上に来られること)
何のために? 教会ならびに全ての信者を地上からご自分の許に取り上げるため。
携挙 眠りについた人々(信仰をもって先に死んだ者たち)は、よみがえらされ、栄光のからだに変えられる。その時に信仰を持ちながら生きている者たちは、空中で主に会うことになる。
再臨と携挙はそれぞれ別の出来事で、携挙が先に、再臨が次に起こると考えられています。また携挙を空中再臨、再臨を地上再臨と言い換えることもあります。
携挙に関する出来事は、一瞬のうちに起こると考えられており、マタイ27:50,51には、イエス様が十字架の上で息を引き取られた時、眠っている多くの聖徒たちが生き返ったという記事が残されています。
終わりの時の予兆について、イエス様が弟子たちに告げられたことがありました。(参照マタイ24章)戦争、地震、飢饉、偽キリストの出現、愛が冷える等、信仰者はこれらのことに敏感になっておくべきです。
またその順序について筆者は次のように習い、また信じています。
①携挙(聖徒のよみがえりと空中再臨)
②患難時代(7年間)
③キリストの再臨(地上再臨)教会が携挙される
④千年王国
⑤サタンの最後の反抗と滅亡
⑥最後の審判
⑦神の救いの完成 新天新地。太陽や月が都を照らす必要はなく、小羊が都の明かりとなられるから。
なぜテサロニケ第一4章後半に入り、急にこの話題に触れたのでしょうか。
パウロの献身的な宣教、説き明かしにより、信仰告白をし、救いにに与ったテサロニケ人たち。パウロたちが去った後、信仰をもって死んだ者たちはどうなることか確信が持てなかった様子で、そのことについての質問や報告を受けたのでしょう。
13節、そこで眠っている人々については、無知でいてもらいたくない、ぜひ知っておいてほしい(新共同訳)。望みをもたないほかの人々のように悲しむことのないためである。
私たちが迎える死は、死んで終わることではない。イエス様の復活と同じようにされる。持ち続けていい希望である。
黙想のための問い
私は終わりの時を見据えた生き方をしているだろうか。